ジャンクSPORTS
ジャンクNY通信

そこで本題の3Dスポーツ中継のお話です。

米スポーツ界では既にNBA,NFL等が3D中継に非常に高い関心を払ってます。
得にNBAは3年前から2月のオールスターを全米の劇場に3DHD生中継しています。
僕も今年、ブルックリンの映画館まで見に行きました。会場のシネコンは全部で6スクリーン中4スクリーンをNBAオールスター戦に開放しており、どのスクリーンも8割程度の入りでした。
チケットは一人$25。NYでは通常映画が$12、3D映画が$15、というのが相場ですから、かなり強気の価格設定です。
僕の観たところ3Dも生中継に関して言えばまだまだ技術的な問題点が散見されるのですが、3DHD生中継によるクローズドサーキットというビジネスモデルとしては充分に成立していました。

「よし、日本初の3DHD生中継を仕掛けよう!」

と言う事で、実は3Dに関しては今年相当リサーチを重ねました。
ジェームス・キャメロンの3D工房であるペース社。
「U2・3D」でコンサートの3D映画を成功させた3ality社。
この2社が米3Dプロダクションの2大勢力です。
今のところ3Dの生中継を行える技術力があるのは全米でもこの2社しかありません。前述のNBAオールスター戦はペース社、フットボールの生中継は3ality社の制作です。
両社のプレビュー室で観せてもらったスポーツに関する数々のプロモーション映像は、僕のプロデューサー魂を大いに掻き立てるものでした。

長い歴史の中で、あらゆるスポーツ中継はカメラポジション等が競技の種類や予算によって固定化してきつつあります。
しかし、3D収録となると
「全く新しい発想で画期的なスポーツ中継を行う事が出来る」
というのが僕の見立てです。
但し、残念な事に日本ではまだインフラが整っていないのですよ。
せっかく3DHD生中継を企画したところで、それを公開する劇場等のキャパが限られているのです。従って投下した制作費を回収するビジネスモデルを現在の日本では構築できません。

あと、2年くらいかかるかなぁ…

12月2日

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