ジャンクSPORTS
ジャンクNY通信

1st. Aveには、わざわざ僕の為に寒空の中を応援に駆けつけてくれている方々もいます。気がついたら「顔で笑って心で泣いて」の精一杯のパフォーマンスで走っている僕がいました。
実際、後から聞いてもその時の僕の様子はそこそこ快調に見えていたそうな…

で、そこから先は、はっきり言ってあんまり覚えてません。
苦しくて、辛くて、痛くて、寒くて…
僕の場合は、脳が嫌な記憶を意図的に消去しようとするんですな。
せっかくの大歓声も、無数のフラッシュも、華やかなゴールシーンも、なんとなくセピア色の写真の中の出来事のような…

翌朝、「New York Times」に
Kiyohara、K…………04;11;08
と虫眼鏡で探さないと解らないほど小さく掲載された文字を見つけ、初めて達成感と共に昨日の後半戦を思い出してきた次第で…

そういえば、New Yorkerはランナーをリスペクトしてくれたなぁ。
普段は車道も歩道も譲り合いの精神など微塵もない街なのに、走り終えたランナーには街の誰もが「Congratulation!」と声をかけてくれ、道や席を譲ってくれました。
自宅の顔なじみのドアマン達はみんなハイタッチで迎えてくれて、まるで凱旋将軍の気分だったような。

ジーン。

同じ紙面のナイキの全面広告。

Today, you may feel like you'll never run a marathon again.
See you next year.

だと。

くうぅ、来年も走っちゃおうかなぁ。

11月6日
[前へ]

もどる
0.ジャンクSPORTSTOP

(C)フジテレビジョン