ジャンクSPORTS
ジャンクOB通信
古株の相撲記者の目も気になるし、何より横綱のコンセントレーションの邪魔だけはしたくないという思いもあります。
この日ばかりは私にとってかなり居心地の悪い"横綱の隣席"から慎重に言葉を選び、激励の気持ちを心を込めてお伝えしました。
結局、勘のいい横綱が「頑張るよ!」と僕の肩を叩いてくれ、それを合図に私は席を立つ事が許されたのです。
ほっ…。
いやー、それにしても凄い取り組みでした。
一般のファンから、何十年も相撲を取材しているベテラン記者まで異口同音に賛辞を送る、素晴らしい"大相撲"になりました。
「相撲って面白い!」
取り組み後に花道の小さなモニターのVTRを見て、どこかの部屋の若い付け人達が興奮気味に話しているのが聞こえました。
この日の横綱決戦を目の当たりにし、横綱に憧れて相撲道に邁進する若者達が増えれば、両横綱もきっと満足することでしょう。
それにしても白鵬関も立派でした!素晴らしい横綱です!
負けはしたけれど、朝青龍関、本当にお疲れ様でした。
ご本人は決して納得していないと思いますが、今場所の朝青龍関は逆境を乗り切り、見事不死鳥のように蘇ったと思います。
なにしろ、会場は先場所の閑古鳥が嘘のように連日の大入り。
メディアもこの15日間というもの、連日相撲報道にかなりの時間を割いていました。
そして、何よりテレビの視聴率が爆発的に伸びました。
昨日の取り組みの瞬間は、なんと34%を越えておりました!
朝青龍関、たった一人でジャンルの活性化に成功したのです。
素晴らしい事ではないですか?
横綱!どうぞ胸を張って下さい!
01月28日
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