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ジャンクOB通信
"ヒップホップ系"アスリート
海外で夜中に寝付けない時には、MTVでプロモビデオをじっくり見入る事が好きです。一流のアーティストともなればちょっとした映画並みの制作費を投じているので、演出面で参考になる事も多々あり、ディレクター陣にもMTV鑑賞は薦めていました。
そこで、以前から気付いていたちょっとした法則をご紹介します。
ヒップホップ系の黒人アーティストのプロモーションビデオには、必ずと言っていいほど"車"(それも超高級車)と"お姉ちゃん"が登場します。
これは9割以上の確率といっていいと思います。
狂おしいまでにシンプルな欲望表現!
それはまるで、スラム街から一旗挙げてメジャーになった暁には、こんな車に乗って、こんなお姉ちゃんを侍らせて、と…思い描いていた通りの事を現実のものとした達成感の表現といっても差し支えないでしょう。
なんという分かり易さ!なんという潔さ!
そう考えると微笑ましくすら、思えてきます。
スポーツ界に眼を転じると、以前にはこうしたメンタリティーを持った大スターがごろごろいたように思えます。
ところが、最近はゴルフの藍ちゃんや遼君等に代表される"優等生キャラ"が主流になりつつあり、"ヒップホップ系"アスリートが数の上では劣勢を強いられています。
目立っている現役選手はボクシングの亀田兄弟位かなぁ…
ジャンルが盛り上がる時に必要なエネルギーは"対立の構図"であることはスポーツの歴史が証明しています。
ここでいう"優等生キャラ"VS"ヒップホップ系"等は非常に分かり易い構図です。
"生まれながらのスター系"VS"苦労人"等も良い対立軸です。
優等生キャラ主流の昨今、個人的には"ヒップホップ系"アスリートにも、もう少し頑張って欲しいのです。
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