ジャンクSPORTS
制作部長室

しかし、両陣営がお互いのフィールドをリスペクトする気持ちだけは忘れずに、粘り強く建設的な議論を重ねて次第に両者が歩み寄り、信頼関係が芽生えていったように思います。
この様に、とりあえずスタッフの融合には成功しましたが、その後"スポーツとバラエティーの高い次元での融合"が、実際に番組の企画を成立させるうえでは如何に難しい事か痛感させられる日々が現在に至るまで続く事になるのです。
というのも、こちらとしては万全の体制で周囲に気配りをして作り上げた筈の企画でも、笑いの対象となった方は好意的に受け取ってもらえず、結果的に不愉快な思いをさせてしまったことも実際には何回かあったからです。
そう、笑いは時に人を傷つける事があるのです。
誠意をもって対象者に謝罪に訪れ、企画意図を説明し、他意の無い事をご理解頂くという事も一度や二度ではありませんでした。
気持ちが通じたのか、最後には笑って許して握手をしてもらえた事もありました。
そんなケースでは以前よりずっと近しい関係を保てたりして…。
今となっては失敗談も良き思い出です。

「ジャンクSPORTS」は本当に沢山の視聴者に支持して頂けるいい番組に成長したと思います。これには浜田さんを始めとした出演者の方々、経験豊かな構成作家の方々、優秀なプロデューサー、ディレクター、会社に泊まり込んでまで映像素材を探し回るADさん、統率のとれた技術・美術等々の、番組に対する愛情に支えられての事だと思っています。
そしてもちろん企画に賛同し、ご協力頂いたアスリートの方々にはお礼の言葉もみつかりません。一流のアスリートと身近に接する機会に恵まれて、我々スタッフも大いに刺激を受け、テレビマンとして成長させて頂く事が出来ました。

私はこの度、番組を卒業致しますが、この「ジャンクSPORTS」はフジテレビスポーツの財産として今後もみんなに愛される番組であってほしいと思っています。
私ももちろん、お隣のニュース製作現場からこれからも精一杯サポートさせて頂きます。

最後になりますが…

番組を愛してくれた全ての方々へ、

ありがとうございました!

7月12日

[前へ]

もどる
0.ジャンクSPORTSTOP

(C)フジテレビジョン