ジャンクSPORTS
制作部長室

そんなオランダの格闘技界、このように選手達の実力は間違いなく世界一ですが、意外に思われるかもしれませんがマーケットの成熟度では実は日本に遠く及びません。
オランダでは格闘技の大会がテレビで放送される事も少なく大企業がスポンサーになる事もほとんどありません。世界チャンピオンになったピーター・アーツ選手やアーネスト・ホースト選手は日本での方がはるかに有名人です。
こんなに立派な選手を輩出しているのに何故???
そう考えるとオランダの格闘技界は現在の日本のボクシング界に似ているかもしれません。
競技人口が多く、コアファンがいて、イベントも頻繁に行われる。
でも、世界チャンピオンになってもそれがイコール国民的な知名度にはならない…。

しかし、今回の「K-1」は遂に地元のメジャーTV局が当日の夜、ディレイ放送をしてくれました。
これは長年の夢が実現した快挙と言えましょう。
これからがプロモーターやプロデューサーの腕の見せ所です。
「K-1」がオランダに於いてもメジャーTV局のゴールデンタイムで放送されたり、大企業のスポンサードが実現する事を切に望みます。オランダの「K-1」文化が真の意味で花開く時期はもうすぐだと思います。

ところで今回、肝心の試合だけは"しょっぱい"内容になってしまいました。
言わずと知れたボブ・サップ選手の無気力試合ともとれる試合の事です。
昨年のドタキャン劇からすったもんだの末にサップ選手がリングに上がったのはいいけれど、昨年以上にファンを失望させた事は断じて許される行為ではありません。
今回の一件は「K-1」ばかりでなく格闘技界全体、さらには日本発のスポーツソフト全体の信頼を損なってしまったようで、大変悲しい出来事でした。

醜悪なまでに自己中心的なボブ・サップ選手に、ファンや関係者のこのやるせない気持ちが届く事は無いのでしょうか?

6月26日

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