ジャンクSPORTS
制作部長室

「今年のチャンピオンズリーグは面白い!」
という話題が私の周りではとても多いような気がします。
サッカーのお話です。
実際のところ、決勝リーグ進出を果たしたセルティックの中村俊輔選手に始まり、日本でも例年に比べて報道量が飛躍的に高まっていたようです。
さらに、マンチェスターユナイテッドのクリスチアーノ・ロナウド選手、ルーニー選手、ACミランのカカ選手等、若手スター達の動きが"キレキレ"で、観ていて本当に楽しいゲームが多いような気がします。

以前に、「アメリカ最高峰のスポーツイベントは紛れも無くNFLのスーパーボウルである」とこのコラムで言及した事がありますが、これに対して欧州最高峰のスポーツイベントはこのUEFAチャンピオンズリーグなのではないか?と個人的には感じています。
このCLですが1955年に始まったUEFAチャンピオンズカップが母体となり1992年から現行のCLに再編されたそうですから、意外にも歴史はそんなに古くありません。
しかし、毎年欧州の各国リーグの上位チームが総登場することから今では最も権威のある国際大会として認知され、自国のリーグ戦よりもこちらで勝つ事を優先するクラブも多くなってしまったらしいのです。

何故CLは短期間でこのようなマーケットを築いたのでしょう?

欧州のビッククラブには世界中からスター選手が集まっています。従ってマーケットが欧州に限定されることなく、世界中に広がっていきます。世界中から掻き集めるテレビ放映権料やスポンサー料も破格の金額です。CLの場合、各クラブは勝ち上がる度に莫大な収益を約束され、それを元手に翌シーズンまたスター選手を買い集めるという、富めるビッグクラブにさらに人も金も集まる"拡大再生産"の具現化に大きく貢献しているのです。

[次へ]

もどる
0.ジャンクSPORTSTOP

(C)フジテレビジョン