ジャンクSPORTS
制作部長室

21年目を迎えるフジテレビF1中継ですが、今シーズンの開幕戦がこの週末メルボルンで行われました。

実はこのメルボルン、以前は毎年のようにK-1が開催されていた事もあり、僕にとっても非常に馴染みの深いところです。ビクトリア州の州都でありオーストラリアではシドニーに次ぐ第2の都市として知られた街は、芸術や文化の施設を数多く持つ緑に恵まれた公園都市で、美味しいレストランも沢山あって本当に素敵なところです。
スポーツに対する市民の理解も深く、こうした街でのイベント開催はあらゆる面で観客やスタッフにとっても快適で、インフラに関しては文句の付けようがありません。
今年は同じ週末からテレビ朝日の独占中継する世界水泳が始まる事もあり、日本からも実に多くのスポーツ関係者がメルボルンに乗り込んできました。

ところで今年のF1開幕戦ですが、TOYOTAからは豊田章一郎名誉会長、奥田相談役がそれぞれの社有ジェットで乗り込み、さらにはレース好きのHONDAの福井社長もパドックに激励に訪れる光景が見られました。世界に冠たる日本企業のトップが、いずれも直々に応援に訪れるわけですから、やはりこのF1、恐るべき求心力を持っています。
それにしても、TOYOTAやHONDAはいずれも社員エンジニアが多く、会社の看板を背負って"勝つこと"を至上命題としてレースを行うわけですから、トップの"展覧試合"はさぞかし緊張するだろうなぁ…って思います。
内緒で聞いた話ですが"今回は自信が持てない"というGPでは、何とか別の理由をつけて"展覧試合"が実現しないように根回ししたくなることもあるそうです。
気持ちは良くわかります。

そんな中、我等がスーパーアグリですが、この週末はとんでもない快挙をなしとげました!
昨年からノックアウト方式が持ち込まれた予選で、なんと2台とも初のセカンドラウンド進出、さらに佐藤琢磨選手がサードラウンド進出という"奇跡"の大活躍を見せてくれたのです。

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