ジャンクSPORTS
制作部長室

しかし、爆発的ブームはすぐに去りました。

アメリカは自身の価値観を他国に強要する事が大好きなので、その後も愛するアメリカンフットボールをアジアやヨーロッパに普及させるべく努力を重ねています。これはもう発展途上国に民主主義を啓蒙するのと同じ感覚でしょう。ヨーロッパに下部リーグを作ったり、日本におけるダイジェスト放映権をただにしてみたり…。
しかし、なかなかうまくいきません。
現在、日本でも関西方面でやや盛り上がっていますが、テレビソフトとしては非常に厳しい戦いを強いられています。

そもそもアメリカはオリジナルソフトを偏愛し、尚且つ自国だけで巨大なマーケットを構築出来てしまうので、スポーツソフトに対する志向は世界的にみてかなり特殊と言えるかもしれません。
私はシドニーオリンピックの際にNYに出張した事がありますが、ニューヨーカーはオリンピックをやっていることすらほとんど知りませんでした。
また、サッカーのワールドカップに至っては、アメリカ人は全くといっていいほど興味を示しません。

しかし、アメリカ人はその逆は許せないらしいのです。
今でもスーパーボールをアメリカ人以外がほとんど見ていない事が悔しくて仕方ないらしいのです。
「何故、この素晴らしいイベントを理解出来んのだ!」と…

たまに日本人にもいますけど…、こういう人。
一代で何かを築き上げる人に多いかもしれないなあ…。

2月5日

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