ジャンクSPORTS
制作部長室

今場所も横綱・朝青龍関が14勝1敗の圧倒的な強さで早々と土曜日には優勝を決めてしまいました。
従って、表敬で訪れる前は横綱は余裕の表情だと勝手に想像していました。「野球選手が優勝を決めた翌日にみんな二日酔いでゲームに出てくる…」そんなイメージです。
しかし実際の横綱は私を小部屋に招き入れると「今日勝たないと意味が無いんだ」と自分に言い聞かせるかのごとく語りかけ闘志を全面に押し出した準備運動を見せてくれたのでした。
そして本割りでは豪快な投げ技で大関・琴欧州関を組み伏せてみせたのです。
私が見たところ、仕切りの段階で大関は横綱の気合に飲み込まれているようで、戦う前から勝負は決まっていたかのようでした。

本当に強い大横綱です。

相撲人気に陰りがみえ、会場にお客さんが入らない事が話題になって久しいのですが、ここのところ若干ですが、盛り返してきているようです。
これには国内景気が回復し、企業業績が絶好調によるところが影響しているものと思われます。
相撲は何百年もタニマチと言われるスポンサーが育ててきた文化です。
力士や相撲部屋のタニマチになる事は"究極の道楽"とも言われ、功成り名を遂げた男達にとってある種の憧れでもあります。
企業やお金持ちが相撲にお金を落とすだけの余裕を持ち始めた事により、場所もにわかに活気を帯びて来ているのではないでしょうか?

なにしろ、横綱が今場所獲得した懸賞金は実に1500万円にも上るそうです。
片手では持ちきれないほどの分厚い懸賞金を両手で持ち帰る横綱の仕草に場内がどよめいた事も報道されていました。
一人横綱で、しかもほとんどの懸賞金が結びの一番に集中するとは言え、これはものすごい金額です。
横綱としての給料や優勝賞金(1000万円だそうです!)とは別の副収入ですから、これはおいしいですね、横綱!

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