ジャンクSPORTS
制作部長室

「K-1」も、もちろん賭けの対象になります。
従ってレフリー・ジャッジは地元ネバダ州のアスレチックコミッションが厳格に仕切る事になります。
実はこれが意外に厄介で…。
というのも、日本で生まれた「K-1」の10数年の間に培われた「K-1」独自の判定基準とボクシングの影響力が色濃い現地の基準に微妙なズレが生じるのです。
具体的にはダメージ重視の「K-1」の判定基準と手数重視のラスベガス基準の差により、我々スタッフからすると???な判定も!
我々日本人にとってラスベガスはアウェイになりますが、統一のルールで年間たった一人のチャンピオンを生み出すGPシリーズの一環に組み込まれたラスベガス大会です。
簡単に引き下がる訳にはいかないのです。
従って、主催者にお願いしてルールミーティングにおいて日米双方の価値観を共有する作業を毎回行ってもらい、今に至るというのが現状です。
以前よりギャップは埋まってきていると思います。

スポーツを賭けの対象にする事に反対意見が存在する事も承知していますが、お金を賭けた観客の目はよりシビアになり、審判や判定技術を向上させる効果も望めます。
これもある意味でスポーツ文化の向上なのではないでしょうか?

先日、国内で行われたボクシング世界タイトルマッチの判定も、もし、賭けの対象になっていれば暴動が起こっていただろうなぁ…。

8月15日

[前へ]

もどる
0.ジャンクSPORTSTOP

(C)フジテレビジョン