83歳で現役!離島・対馬の伝統海女
第25回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品 『潜れ〜潜れ〜 対馬の海女さん物語』 (制作:テレビ長崎)
<11月22日(火)26時55分〜27時50分>

対馬で最高齢の海女・梅野秀子さんは83歳!自ら船を操縦しアワビやサザエを素潜りでとる。長崎県対馬市の漁業は島の基幹産業であり、サザエは日本一、アワビは全有数の水揚げを誇る。その一端を担っている秀子さんは、かつて島の殿さまから特権を与えられた島全域の海を知る対馬伝統の海女の一人。若い頃は全国でも名高い裸海女として活躍し、結婚後は海女の稼ぎで家族を養ってきた。一人暮らしの今は地域の人たちと触れ合いながら、冬でも大好きな海に潜る。底抜けに明るい海女さんの日常から島の姿が見えてくる。厳しい自然の中、今も潜り続ける理由とは?

800年に及ぶ対馬の海女の歴史を受け継ぐ海女さんが、今も潜り続けている。このことがきっかけとなり取材が始まった。九州の最北端・玄海灘に浮かぶ長崎県対馬市、人口3万2千人、約9割が険しい山林に覆われている。韓国までの距離はわずか49.5キロの国境の島。かつて大陸との交通の要所として栄え、地理的な背景から国の天然記念物ツシマヤマネコを始め、数多くの希少な動植物が数多く生息している。独自の歴史や文化、手つかずの自然は島の観光資源として広く知られている。しかし、対馬に伝統の海女がいることは地元長崎県内でもほとんど知られていない。ある日、対馬で電器店を営む通信員から「近所にすごい海女さんがいる、83歳で海に潜っている」という話を聞いた。なんでも自分で船を操縦したり、車を運転し、真冬でも海に潜るそうだ。今まで対馬の海女にスポットが当たったことがない、しかも83歳の海女さんとは、なんてパワフル!きっと誰もが元気をもらえるだろうと島に飛んだ。
梅野秀子さん、83歳。15歳のときに母親から言われたある言葉で海女になり、今もその言葉を大切にしているという。大きな声で「海が好きで好きでたまらない」と話し、1枚のモノクロ写真を見せてくれた。海に向かってフンドシ1枚で堂々と立つ20歳頃の秀子さんが写っていた。自然と一体になった美しくたくましい海女の姿に圧倒された。「昔はね、フンドシで対馬全域を潜りよったと。雪の降る日でもね、だけん今でも元気かと。ハハハハ」その写真とキュートな人柄に引き込まれ、撮影を決めた。すると対馬で最高齢の現役海女であること、ほかにも興味深いことが次々とわかってきた。

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