[9月は大型台風の季節]
もう9月です。ニュース番組で来年の干支の話題が取り上げられて、もうそんな時期なんだなーと驚きました。2000年まで4ケ月を切ったんですね。9月は台風のシーズンでもありますが、先日、視聴者の方からメールで質問を頂きました。「よく台風が日本付近で弱まって 熱帯低気圧や温帯低気圧に変わるけど、2つの違いは何?温帯の日本付近で熱帯低気圧が発生するのはおかしいのでは?」という質問です。

「なるほど・・・・」

まず熱帯低気圧と温帯低気圧の違いは、発生域ではなく、低気圧の構造の違いで分類されています。
温帯低気圧とはいわゆる普通の低気圧のことで、中緯度の偏西風の下で発生・発達します。偏西風の北側には北極からの寒気、偏西風の南側には赤道方面からの暖気があり、温かい空気と冷たい空気が衝突することによってエネルギーがもたらされる低気圧を「温帯低気圧」と呼んでいます。北極は太陽からもらう熱より宇宙に放出する熱の方が多いため、放っておけば底なしに寒くなります。逆に赤道は太陽からもらう熱の方が多いため、放っておけば100度200度300度と灼熱地獄になってしまいます。このバランスを地球の中で取ろうとして、偏西風の近くで大気のかき混ぜが起こります。
これが「温帯低気圧」なのです。「温帯低気圧」のエネルギー源は、暖かい空気と冷たい空気のぶつかりなのです。
[次へ]

[0.TOP]

(C)フジテレビジョン