[台風について]
今年の台風は、発生が史上最も遅く、7月9日になって台風1号が発生した。
例年だと、5号か6号が誕生する頃である。
被害を及ぼす台風だけに、発生を望んでいるわけではないが、エルニーニョ現象が終息して 今回の世界規模の異常気象もこれで終わったという事を意味している。
台風は、どうして出来るかというと、暖かい海から湯気のようにのぼる水蒸気が、エネルギーの源なんです。
お風呂のお湯を暖める事を考えると、大きな海の水を暖めるのには、 非常に莫大なエネルギーが必要だということが分かります。
つまり海の水温が1度高いということは、お風呂のように沸かしても海は そう簡単に1度なんて上がりませんから、ものすごいエネルギーを持っているということです。
暖かい海から気化した水蒸気は、雲を作り、そして雨になります。
この雨になる時に、「凝結熱」という熱を空気中に放出するのですが、これがさらに上昇気流を生んで、雲を作り出し、この繰り返しで 台風は、大きく強くなっていくのです。
つまり悪循環というか、台風は台風自身によって どんどん強まってしまうのです。
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