さて この台風発生のエネルギー源である海面水温が、エルニーニョ現象の終息によって変化してきています。
エルニーニョ現象の時は、南米ペルー沖の太平洋の海面水温が高く、逆にフィリピン方面など台風が発生する海域では、海面水温が低く、これによって台風は発生しにくくなっていました。
ところが、エルニーニョ現象の終息によって 台風が発生しにくい状況ではなくなってきたため、台風1号が出来たのです。
台風発生が、うれしいことではありませんが、気象状態がレギュラーに戻りつつあるということです。
気象衛星がなかった頃、台風をとらえられず、八丈島の気圧が急に下がって、東京に台風が接近していることが分かったという話しを聞いたことがありますが、今 まさに気象衛星が、台風から我々を守ってくれています。
50年前は、1個の台風で数千人の死者が出てしまいましたが、今では、かなり少なくなりました。
気象衛星の功績と、テレビなどの情報伝達、そして台風予測も昔に比べると格段の進歩をして、被害をくい止めているのです。
だからといって台風を甘くみるのは恐ろしい。
天気予報を見る時、気象衛星の画面で台風をチェックしてください。
(三井良浩)
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