優しい時間
-#8 吹雪-

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夜になって、滝川も「森の時計」にやって来た。半狂乱である。救助隊は静かに待つしかなかった。勇吉は堂本とまた話し始めた。堂本が言う。拓郎は、父親が母親の故郷の富良野に行ってしまった。どれほど母親のことを愛していたか思い知らされたと泣いていたという。許してもらえないがついて行くとも言っていたと堂本は語った。勇吉は、拓郎が皆空窯で修行中であることを教え、堂本に「あいつに会ってやってください。そして一度話に来ないかと言ってやってください」と頼むのであった。

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