優しい時間
-#3 初雪-
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閉店した「森の時計」に、めぐみが現れた。拓郎のことを毎日心配している、という勇吉を優しく見つめていためぐみは、美可子や朋子の話を持ち出し、勇吉をからかった。「あなたも再婚を考えたら?」などというめぐみから逃げるようにして、薪小屋まで薪を取りに行く勇吉。そのとき、近くで枝の折れる音がした。「キツネか」とつぶやいて店に戻る勇吉。そんな勇吉の姿を、木陰から拓郎がじっと見ていた。その目からは涙が溢れていた。拓郎は、とめどなく流れ落ちる涙をぬぐおうともせずに、森の小道を駆け出した。空からは初雪が舞い降りていた…。
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