優しい時間
-#3 初雪-
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あくる日、「森の時計」に美可子がひとりでやってくる。富良野の静けさが気になってしまうという美可子は、コーヒー豆をひきながら涙ぐむ。夫が毎晩挽いていたのだという。「音の記憶って残りますのね」。美可子のそんな言葉に、勇吉もめぐみのことを思い出していた。客にミルを渡して挽かせる、というアイデアは、めぐみが考えたものだった。
するとそこに、松田がやってきた。梓に会って直接謝りたい、という松田の申し出を静かに断る勇吉。謝りたいのは梓のためなのか、それとも自分の気が晴れないからなのか、と勇吉に問われた松田は、一瞬とまどいながらも、勇吉の言葉を噛み締めるようにしてうなずくと、席を立つ。
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