山おんな壁おんな
++ 物語 ++
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その頃、大山はベルガリで初出勤。だが、その表情は曇っている。引き抜き時の話では、銀座店店長ということだったが、実際は別の支店に回された。しかも、販売員ではなく、ドアガールをやらされていたのだ。豊かな胸に惹かれた客を店内に誘うだけの惨めな仕事だった。そんな扱いに我慢できる大山のはずがない。すぐさま本社に赴いて辞表を叩きつけた。
次の日、恵美のもとに珍客が現れる。葛沼の息子、大介だ。大介は、昨日の事情を知って恵美に葛沼と結婚して欲しいと言う。そんな気はさらさらない恵美は、大介に縁日のチケットを渡す。恵美が売り場に戻ると、大山が来ていた。
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