役者魂!
-Story-
[6/8]

ところが、今度は、客席にいる桜子と忠太を見つけて、またしても、その姿に釘付けになってしまう。瞳美が、先ほどと同じ要領で瞳美がセリフを読み始めるが、本能寺は反応しない。すると、瞳美は台本を閉じ、「わしの子供たちよ!」と呼びかけるように話し始める。「人生は決して思惑通りには進まないのだ」「しかし、子供たちよ。人生というもの、楽しみ方ひとつで見方は変わる」「幸せに過ごすのよ」そして、「…愛している」と、自分の思いをセリフに託す瞳美。その思いは、本能寺にも伝わり、本能寺も思いを込めて、そのセリフを発した。桜子と忠太は、その言葉を胸に刻み込み、会場をあとにし、本能寺の指示で、瞳美はふたりの後を追う。そして、本能寺は、大きな拍手のなか、舞台の幕を降ろすことができた。

<Back | Next>

もどる
0.役者魂!TOP

(C)フジテレビジョン