『わが家の歴史』
[インタビュー]
Q.スペシャルドラマで二夜連続はありますが、三夜連続というのはなかなかないし、豪華でワクワクしますね。
僕が高校生の時に、黒人奴隷をテーマにした「ルーツ」(1977)というアメリカのドラマがあって、それを一週間ぶち抜きで放送したんですよ。その一週間は僕の中では"ルーツ週間"といって(笑)、もう「ルーツ」一色だったんですね。海外ドラマですけれど、昔はそういう編成のものがあったんですよね。最近だと、たとえば「24─TWENTY FOUR─」だってクオリティー高いし、向こうのドラマはいろんな冒険をしてますよね。実は僕もずっと前から一晩の出来事をワンクールで描くというドラマの企画を立てていたんですけど、先を越されちゃった。悔しかったんで「24」は、「シーズン1」の第1話しか見てません(笑)。
でもああいうのは必要だなと思いますよね。自分もテレビの世界にいて、テレビドラマってもっといろんなことができるんじゃないかとか、いろんな楽しみ方、作り方があるんじゃないかっていつも思っていますから。たとえばゴールデンで一時間の帯ドラマとか、毎回2時間でワンクールの連ドラとか(笑)。いくらでも可能性はあると思うんですよ。そのひとつとして、今回は三夜連続というちょっと変則的なスタイルですが、テレビドラマにはこんな見せ方もあるんだよ、ということを提示してみたかったんですよね。僕の理想としては、視聴者の方には、1日目が終わって3日目のオンエアが始まるまでずーっと八女家のことを考えていてほしいんです。できれば一晩中ずっと(笑)。
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