『わが家の歴史』
[インタビュー]
Q.今回初めて本格的に家族をテーマにした作品をお書きになったということですが、どのようなご経験だったのでしょうか。
家族の話にしようと決まったときに、大多さんから、なるべく大家族が一堂に会するシーンを入れて欲しいというようなことを言われていたんですね。でも僕自身はひとりっ子で、大家族と暮らしたり、家族で食卓を囲んだりという経験がなかったものですから、難しかったですね。ご飯を食べながらどんな会話をするのかとかイメージしづらくて、いろいろリサーチしました。
なかでも三姉妹というのがまったくイメージわかないんですよ。「やっぱり猫が好き」(1988〜91年)で三姉妹の話をやりましたけれど、あれは実際に仲のいい俳優さんたちの会話であって、三姉妹のやりとりではない。今回、三姉妹のシーンは要所要所に入れたかったのですが、三人でどういう会話をしてるのかさっぱりわからない。特に三女はどんなキャラなのかというのはすごく悩みまして、僕の知り合いの三姉妹にことごとく聞いて回りました(笑)。そうすると、三女にはふたつのパターンがあることがわかったんです。すごく可愛がられて天真爛漫に育ったタイプと、ほったらかしで卑屈になってるタイプ(笑)。房子がどっちのパターンになっているかは、観てのお楽しみということで。それにしても今回の三姉妹は、下になるほど背が高くなる。高度成長を象徴する見事なキャスティングです。
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