『わが家の歴史』
[インタビュー]
Q.たくさんの思いがつまった大切な作品だと思いますが、最後にあらためて、視聴者の方にメッセージをお願いします。
この物語は、活気に満ちあふれた戦後の昭和の時代そのものが主人公のつもりで書きました。でも、あの時代を描く時に、セピア色の懐かしい風景という感じにはしたくなかったんです。いろんな作品を見ていると、戦後の昭和って過去として描かれている場合が多いけれど、本当はつい最近のことじゃないですか。当時の人たちだって、やっぱり僕らと同じことを考え、同じ空気を吸って、毎日をただ一生懸命生きていたはずなんです。それなのに今現在から当時を振り返って、過去の人物や出来事として描くのは、あの時代に生きていた人たちに失礼な気がするんですね。だからこそ彼らと同じ目線で描くことが大事な気がするし、僕らも彼らにより感情移入できるんじゃないかなと思うんです。
鎌倉時代でも幕末でも昭和でも、どの時代も歴史の1ページです。あんまりそういう意識はないけれど今僕らが生きてるこの時代だって、何十年先の未来から見たら歴史の1ページ。当時の人々を等身大に描くことによって、誰もが歴史の1ページであり、そして、歴史というものは、昔から脈々と流れて、今現在に繋がっているんだということを実感してもらえたらいいなと思います。
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