『わが家の歴史』
[インタビュー]
Q.本作は構想4年、放送まで足かけ5年とのことですが、物語はどのようにして誕生したのでしょうか。
ちょうど「ザ・マジックアワー」(2008)の台本を作っていた2006年、東宝のスタッフルームで企画の大多(亮)さんと、プロデューサーの重岡(由美子)さんと打ち合わせをしたのが最初でしたね。そのときはまだ何をやるかは決まっていなくて、いろんな候補があったのですが、僕の中では、こんなことをやりたい、という思いはありました。
僕は歴史に翻弄される人々の話が好きなんですよ。大河ドラマ「新選組!」(2004)では幕末の話をやりましたけれども、とにかくいろんな時代が好きなんです。今回の舞台である戦後間もない昭和の時代にも、昔からすごく興味がありました。戦後の高度成長期みたいなものって、ほぼ現代に近くなってきているから、戦前や戦中に比べると、あんまりドラマチックじゃない印象があるけれども、よくよく調べていくと、まだ戦争の影がどこにでも漂っていたり、いろんな歴史的な出来事があったりとドラマチックで、あの時代そのものを描きたいなと以前から思っていたんです。
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