ヴォイス
第5話
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再び大己がやってきたのは、クリーニング店だった。朋枝に会った大己は、新聞の写真は岡原が撮るはずのものだったと説明。この1枚を撮るために、同じ姿勢のままシャッターチャンスを待っていたから、エコノミークラス症候群になったのだろうとも話す。それを聞いた朋枝は、近年の岡原は仕事に行き詰り、カメラマンになったことを後悔していたから、そんな情熱はなかっただろうと疑問を投げかける。すると、大己は、岡原は息子の実がきっかけで変わったのだと返答。岡原が最後に実にあった日、息子が将来、岡原のようなカメラマンになりたいと話したのを聞き、希望を取り戻したのだ、と。
そして、大己は実に会うと、うさぎかうなぎの写真を撮らなかったかと尋ねる。すると、実はうなぎを撮ったことを明かす。意味がわからないという朋枝に大己は、岡原と実が写真でしりとりをしてたと話す。岡原は、実が撮った「夕陽」に続けようと、ニワトリ小屋の前で「ひよこ」が誕生するのを待っていたというのだ。
後日、大己らの計らいで、実が大学の教室にやってくる。そこには、岡原が実のために撮りためた写真が引き伸ばされ展示されていた。それらを見た実は、今は亡き父の愛情をかみ締め胸を熱くする――。
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