ヴォイス
第4話
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後日、技官の蕪木誠(泉谷しげる)が富士夫にアナフィラキシーショックという急性アレルギー反応があったことを発見する。それは、食べ物などのアレルギーが原因でノドの内側に腫れができ、気道を塞ぎ窒息状態になることがある病症だという。大己らが原因を推測する中、亮介は、昔から富士夫が「エビを食べると死ぬ」と話していたことを明かす。現場にはシーフードピザが残され、胃からもエビが見つかっているため、それが原因なのは間違いない。亮介は、死の危険があるのに、大麻を吸って意識が朦朧としたままエビを食べた富士夫が悪い、と悔しそうに言う。ところが、蕪木の分析の結果、意識が朦朧とするほどには大麻を使用していない可能性が高いことがわかる。

それを聞いてある確信を得た大己は、亮介とともに、富士夫の父・五十嵐宗之(小野武彦)が経営する病院を訪ねる。五十嵐を前にした大己は、先日、五十嵐から聞いた富士夫が小学生のときにエビフライを食べて死にかけたという話の詳細を知るために、富士夫が通った小学校で担任教師に会ってきたことを話す。その日、富士夫はアレルギーがあるからと、給食のエビフライを残した。しかし、同級生からの執拗なからかいに遭い悔しさのあまり、エビフライを口にしてしまう。そして、痙攣を起こし病院へ運ばれるのだが、その途中で「男には守らなきゃいけないプライドがある」と、いつも五十嵐に言われていた言葉をつぶやいたという。

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