海猿
-物語-
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帰港し、携帯の留守電を聞いた大輔は仰天する。環菜から、尚子が入院したという連絡が入っていたのだ。病室に向かう池澤と大輔を、尚子と環菜が待ち受けた。環菜は、尚子と赤ちゃんの無事を説明する。だが、池澤に向かって「なぜ側にいてあげないんですか」と責め始めた。大輔は、池澤が駆けつけられなかったことをかばおうとするが「全部分かってるわよ!でも赤ちゃん生まれるんだよ!!」と言い残して、環菜は病室を飛び出していった。追い掛けてきた大輔に環菜は言う。「私には耐えられない」と。二人が去った後、目を覚ました尚子は池澤に「赤ちゃん、頑張ったのよ。触ってあげて」と告げる。だが、昨夜の罪悪感で強張る池澤は「また来る」と病室を後にした。

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