海の上の診療所
インタビュー

vol.01
瀬崎航太役 松田翔太さん×戸神眞子役 武井咲さん スペシャルトーク[前編]

今回の企画を聞いた時の印象からお願いします。

【松田】企画を頂いたときは、ざっくり医療ものっていう感じだったんですが、台本を読ませて頂いたら、これまであったような、いわゆる医者のドラマというよりは、僕が演じる瀬崎航太というキャラクターを元に進んでいくドラマで、どっちかといったらとてつもなく明るくて楽しいドラマになっていました。そういうギャップに驚きました。

診療船というのがあるのはご存じでしたか?

【松田】いえ、知らなかったです。

説明を受けて、診療船のシステムになるほどと思ったこと、驚いたことは?

【松田】むしろ、船というよりは、そういう島があるということに驚きましたね。

【武井】私もそんな船があるとは知らなかったですけど、確かに島に病院がない場所ってあるよな、って思いました。なので、そういう人たちのために診療船があって、そこに勤めている医者の方たちがいるっていうのを聞いてびっくりしました。

今回の役柄については?

【武井】眞子は、筋の通ってないことが嫌いで、枠にはまってることも嫌いで、周りからは元ヤンなんじゃないかってウワサもされているような女の子なんですけど、でも島の人たちからは絶大な信頼を受けてるし、眞子も島の人たちに対してすごく温かい気持ちで接してるんです。本当は優しい、と言ったら簡単ですけど、看護師としての筋はピシッと通ってる女の子ですね。そんな中、突然やって来た航太に対して、そのいい加減さに、ほぼ毎日イライラしていて(笑)。それが回が進んで行くにつれてどうなっていくのか、という感じなんですけど。

航太は、どこかつかみどころがない人物ですね。

【松田】多分、人とルールが違うだけで、彼にとってはそれが当たり前だし、普通なんだと思うんですよね。特に、人のことを気にしないからそういうことになってると思うんですけど…。だから、逆に単純な役ではあるのかなと思っているんです。とにかく、人のことを悪く思ったりするようなネガティブな要素がひとつもないから、誰に対しても向かっていける。それが病気の人でもケガした人でも、「ケガしたから本当に辛そうだ」と吸収するんじゃなくて、「それは普通のことですよ、心配しないで全然OK」みたいな、そういう医療に対しての向き合い方もあったり。だから、最初はわかりづらいんですけど、入り込んでいくと、結構「なんだ、こんなヤツか」と思われるかもしれないですね。ただ、1話から最終回まで、振り回したいなとは思っています(笑)。あんまり理解されすぎても嫌だなと思うので、航太ルールみたいなのを少し考えていきたいなと思っているんですけどね(笑)。

おふたりのコミカルなやり取りがとても重要な要素になっています。眞子がスリッパで航太の頭をはたくとか。どういう風に作っていこうと思ってますか?

【武井】いや、本当にわからないです(笑)。

【松田】難しいですね。でも僕は、とりあえずツッコミが面白くなるようにボケていきたいですね(笑)。

武井さんはツッコミ役に自信ありますか?

【武井】私、あまりツッコミ担当ではないので(笑)。

【松田】結構、ボケ派なんですか?

【武井】ボケ派なんですよ。ふたりでボケちゃいけないから、しっかりやっていこうと思います(笑)。

【松田】若干、ツッコミの本気度に、警戒しているところではありますけどね(笑)。以前、『ライアーゲーム』でご一緒したんですけど、僕は、秋山深一っていう、結構冷たい男の役だったので、イメージをガラッと変えられるのはありがたいのかな、と思っています。

久しぶりの共演になりますが。

【武井】そうですね。

【松田】武井さんは16歳だったかな。

【武井】そうなんです。松田さんはいつもキマってる役が多かったので、崩れていくのがすごく楽しみだっていうのはありますね(笑)。

台本を読んで楽しみにしていたシーンは?

【武井】やっぱり、航太さんとのやりとりが面白い。でも、ツッコミって難しいんですよね。だから、私も台本の中では楽しみなシーンではあるんですけれども、やってみないとわからないっていう不安もありました。

松田さんはいかがですか?武井さんに対して、新しい発見はありましたか?

【松田】というか、『ライアーゲーム』のときはあまりしゃべれなくて(笑)。

【武井】だって、4話くらいしかご一緒してないですもんね。途中からだったから。

【松田】しかも、僕はゲームの中で孤立していた方なので、壁にもたれかかってジーッと見てたりとか(笑)。武井さんは、ずっとゲームに負けるんじゃないかって、おどおどしている方だったから、やりとりはそんなになかったんですよ。当時は、おじさんみたいな質問したりとか(笑)。なんかそういう感じだったので…。その後、大河ドラマの控え室でお会いしたんですけど、とても活躍されていてエネルギーを秘めているなと感じました。今の武井さんとのお芝居を楽しみにしています。

[後編]へつづく!

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