東京タワー
-物語-
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アパートに戻った雅也は、栄子に担当医の説明を話し、手術をすることを勧めた。だが、栄子は頑として受け付けない。一度目の手術経験の思いと、今回は声帯を取らなければなくなることが嫌なのだ。雅也は、あまりの頑なさに、手術をすると言うまで口をきかないと言って出て行ってしまう。雅也は公衆電話から藤本香苗(浅田美代子)に連絡して相談。すると、香苗はオトンこと兆治(泉谷しげる)から栄子に言ってもらうようにと助言してくれた。雅也は、続けて兆治に電話。しかし、兆治はまるで他人事のような態度で取り付く島もない。

雅也は、佐々木まなみ(香椎由宇)にも相談する。まなみは、自分も一緒に行くのでもう一度、栄子を説得してみようと言う。雅也がまなみとアパートに戻ると、部屋から香苗の怒鳴り声。説得する香苗に、栄子はこれ以上雅也に迷惑をかけたくないと手術を拒む理由を告げた。聞いていた雅也は、迷惑なわけはない、死なれた方が迷惑だと自室に行ってしまう。

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