東京タワー
-物語-
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一方、徳本は栄子に背中を押されるように、久しぶりに実家に向かった。だが、玄関先まできたものの、呼びかけることも入ることも出来ない。帰ろうとした徳本は、窓から母の姿を見た。工場長にもらった報奨金を窓に置いて、その場を去った。
鳴沢が目を覚ますと、そこは雅也の家。栄子が鳴沢におかゆを差し出す。食べないと元気が出ないと言う栄子に、鳴沢は…。鳴沢は、イラストが間に合わないと会社に電話。すると、雅也が受話器をとって名を名乗り、締め切りを延ばしてもらう。雅也は、大急ぎでイラストを書き始めた。
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