東京タワー
-物語-
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雅也が以前住んでいたアパートに行くと、手塚がいた。栄子との話を聞いた手塚は、親なんてそんなものと雅也を諭す。さらに、手塚は自分の母の死に目に会えなかったことを淡々と語った。そして、いつか雅也も栄子のぬか漬けがすごく食べたくなる日が来ると言う。栄子が東京に出てきた覚悟だけは分かってあげろと…。

夜、雅也がアパートに戻ると栄子がいない。雅也は"大事なものしか持ってこなかった"と栄子が言った、タンスの引き出しを開けてみた。中には、雅也に関するものがぎっしり。雅也が探しに行こうとすると栄子が帰ってきた。雅也のいるところ以外、行き場所がなかったと言う栄子。雅也は、そんな栄子に、死ぬまでずっと一緒にいたら良いと…。

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