東京タワー
-物語-
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しばらく経つと、笹塚のアパートは栄子流の"中川家"になっていった。栄子はいつでも部屋を綺麗に整頓し、早起きして朝食を作り、雅也を叩き起こして世話を焼く。
ある日曜日。雅也は、久しぶりに佐々木まなみ(香椎由宇)とデートに出かけようとしていた。リビングには耕平が来ていて、栄子に病院までの電車の乗り換えを説明している。雅也が部屋を出ようとすると電話が入った。まなみからだ。受話器を取ろうとする栄子を遮って雅也が出る。その横で、耕平が電話の相手が雅也の彼女だと栄子に教えてしまう。と、受話器を雅也からもぎ取った栄子は、まなみに勝手に挨拶。ご飯を作って待っているから、アパートに来いと言ってしまう。
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