東京タワー
-物語-
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1989年、東京。筑豊を後に上京した中川雅也(速水もこみち)の美術大学生生活が始まった。オンボロアパートに居を構え、母の栄子(倍賞美津子)が送ってくれた生活用品を並べる雅也。その頃、筑豊では栄子が妹の香苗(浅田美代子)相手に、雅也を心配している。それでも、栄子は雅也のために仕事を増やし、知り合いには息子の自慢話を明るく話していた。

いよいよ大学の授業が始まったが、雅也は初日から遅刻寸前で教室に飛び込む。鮮やかな標準語をしゃべる学友たちに気圧される雅也に、鳴沢一(平岡祐太)、澤田玉夫(星野源)、並木守(大橋智和)が話しかけてきた。筑豊出身だと言う雅也を鳴沢たちは、授業後、東京の街へと連れ出す。繁華街の人込みに、驚きながらも鳴沢たちに紹介された古着屋などで服を買った雅也は、すっかり上機嫌。

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