1リットルの涙
-Introduction-

脊髄小脳変性症――反射的にバランスをとり素早い滑らかな運動をするのに必要な小脳・脳幹・脊髄の神経細胞が変化し、徐々に消滅していくという進行性の難病。発症の原因は不明。発病すると体を動かす諸機能に症状が始まり、手や足を動かしたり、話したり、食べたりする機能が次々に消失。数年、10数年後には寝たきりになり、最後には、呼吸運動の停止か衰弱による合併症のために、多くの場合、死亡する。

『1リットルの涙』は、ごくありふれた明るい家庭で起こるひとつの出来事――難病を発病した長女のストーリーを軸として、彼女とともに泣き、ともに笑いながら支え続けた家族の愛にあふれた日々を、明るく、そして力強く描く感動のホームドラマです。
物語は、15歳・中学3年生で原因不明の難病・脊髄小脳変性症を発病し、昭和63年に25歳の若さで亡くなった木藤亜也さんの日記「1リットルの涙」と、彼女の母・木藤潮香さんの手記「いのちのハードル」をもとにしたもの。瑞々しい感性あふれる亜也さんの文章や詩は、出版されると同時に全国で大反響を呼び、映画化もされ、現在もなお、多くの人に生きる勇気を与え続けています。

繊細で心優しく、しっかりした大家族の長女・亜也。ごく普通の女の子だった彼女は、15歳で難病に侵され、次々に体に襲いかかる障害をひとつひとつ受け止めなければなりませんでした。知能は発病前と変わりなく健全な働きをしているというのに…。徐々に失われる自分の体の機能に何度も何度も涙を流しながら、それでも彼女は家族や恋人、医師や友人たちの豊かな愛に包まれ、明るく、そしてひたむきに生きることを見つめようとします。

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