1リットルの涙
- Story -
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その夜、潮香は、亜也に養護学校の話を切り出そうとした。が、将来を見据えて勉強に精を出す亜也の姿を見て、何も言えなかった。
あくる日の放課後、亜也は、まりとケンカしてしまったことを遥斗に打ち明ける。亜也の車椅子を押しながら話を聞いていた遥斗は、いま自分に話した気持ちをそのまままりに伝えればいいだけ、と亜也に助言する。ちょうどそこに、亜也を迎えにきた潮香がやってきた。潮香は、遥斗を食事に誘った。
亜也の家を訪れた遥斗は、池内一家と一緒に食事をする。その席で潮香から将来のことを尋ねられた遥斗は、話の成り行きで、医大生だった兄が2年前に事故で他界したことを告白する。兄がいたというのは冗談だと思っていた亜也は、驚きを隠せなかった。瑞生は、話題を変えようと、遥斗の器にすき焼きの肉を放り込んだ。賑やかな瑞生と亜湖(成海璃子)のやり取りを見ていた遥斗に、笑顔が戻っていた。
食事を終えた遥斗は、亜也の家族のことを褒めた。遥斗の意外な言葉に、微笑む亜也。すると遥斗は、がんもの頭を撫でながら、「お前はちゃんと居場所があっていいよな」とつぶやいた。
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