1リットルの涙
- Story -
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明和台東高校の講堂では、亜也たちの合唱が始まっていた。見事なハーモニーで、「3月9日」を歌う1年A組の生徒たち。曲が終わり、大きな拍手が鳴り響く中、亜也は笑顔で観客に頭を下げた。そんな亜也の姿を見ながら、いくら明るく振舞おうと思っても、隠し事をしている間は亜也の目をまともに見ることが出来ない、と涙する瑞生。遅れて会場にやってきた潮香も、涙を堪えていた。
夕方、亜也は、潮香、瑞生とともに水野のもとを訪れた。そこで、水野が切り出す前に、いきなり「脊髄小脳変性症」という病名を口にする亜也。水野は、亜也の病気が脊髄小脳変性症であること、そして、いつかは優花の父親のようになる可能性が高いことを認めた。潮香は、うつむく亜也に声をかけるが、その言葉は彼女には届かなかった。長い沈黙の後、亜也は震える声でこう言った。「病気は…どうして私を選んだの?」と…。
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