1リットルの涙
-Special-
[Q]本を読んでみると、妹さんたちがかなり亜也さんの支えになっていたことがわかります。お母さんとしては、亜也さんの病状が進んでいく中で、妹さんたちにそれを伝えなければならないことへの不安もあったかと思うのですが…。
病気があろうとなかろうと、兄弟なんです。彼ら自身も自分の目で見てるから、「お姉ちゃん、おかしいね」「よく転ぶよ」っていう情報もくれてたので、節目節目…例えば、亜也が養護学校に変わるときとか、今度入院したらおそらく帰れなくなるくらい病気がこうなっているんだ、っていうようなときには、全部隠さず話をするんです。そうすると彼らは「じゃあ私はどうしたらいいんだろう?」「何が出来るんだろう?」ということを自分で考えてくれるんです。だから、「面倒見てあげてね」「目を離しちゃいけないよ」っていうような強制はしていません。それはまずいです。自分の意思でやれることを探して、ときには「こうしてほしいんだろうな」って思ってやったことがそうでなかった、っていうこともありましたけど、みんな自分の気持ちで行動しててくれましたから、それに対しては感謝していました。「みんなやさしいんだね」って。だから、下の弟が私より背が大きくなったとき、私は凄く嬉しかったんです。「これで、お姉ちゃんに何かあったときは、あの子が連れて行ってくれるな」って。それまでは私がおんぶしてたんですけど、「これで助っ人が増えた!」って。凄く嬉しかったですね。
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