1リットルの涙
-Special-
[Q]写真展のとき、「亜也ちゃんも楽しく生きてきた」というお話がありましたが、それは、亜也さん、あるいはお母さんに、同情されることへの反発心のようなものもあって生まれた言葉なのでしょうか。
そういう見栄とか、人にこう思われるのが嫌だから、というものじゃなくて、自分は一生懸命に生きたいんだと。その生きていく中では、きっと困ることもいっぱいあるけど、楽しいこともあるはずだ、という気持ちだったと思うんですね。だから、小さな野菊を見て「ああ、キレイ」っていう小さな喜び…それは楽しくしているように見せかけるという偽りじゃないんです。ケーキを「おいしいね、おいしいね」って言って食べられる、その一瞬でも楽しさがあればいい、というような純粋な気持ちだったと思いますね。ただ、人から「あの子、歩き方が変じゃない?」とか、「お母さんの言う事聞かないと、あんな風になっちゃうよ」って、自分の子どもさんをしつける言葉として若いお母さんが言ったのも、あの子はまともに聞いてるんですよ。だから、そういうのは「まいったな…」という受け止め方をしていましたね。「小さい子が『お姉ちゃんの歩き方おかしいね』っていうのは、事実だから仕方がない。子どもは正直だから、見たままを言うのは仕方がない。でも、大人が子どものしつけのために、私を材料にしたのにはちょっとまいったな…」って。そういう受け止め方をする子なんです。カッコよく見せようとか、裏面を知られるのが嫌だから表面を誇張しようとか、そういう性格の子じゃないですね。だから、よく泣いてましたよ。
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