太郎と次郎
〜反省ザルとボクの夢〜
-あらすじ-

反省ザル、と言えば日本中、知らない人はいない、というほど大人気の猿まわし芸人と芸猿コンビ。となるまでの、太郎(坂口憲二)と次郎(輝)が共に歩んだ愛と友情の道をたどる。

1978年、山口県。高校生(18歳)の太郎は運動神経抜群で足の速さでは誰にも負けなかった。そんな太郎を見て、校内の誰もが「あいつは人間やない」と言うほど。ガキ大将タイプで、クラスメートたちには無い個性とエネルギーを持て余していた。

一方、太郎の父、政男(武田鉄矢)は地元でかつて盛んだった日本の代表的伝統芸、猿まわしの歴史が途絶えてしまっていたことを憂えていた。千年の歴史を誇る誰もが楽しめるこの伝統芸を復興させるため後継者を育てたい、という願いを実現させるため政男が白羽の矢を立てたのがほかでもない、息子の太郎だったのだ。
政男は息子を説得する。「今、日本に猿まわし芸人は一人も存在しない。もしも成功したらお前は第一人者になる。こんな素晴らしい伝統芸を最初に継承する、それは男にとって最大のロマンだ」と。最初は抵抗する太郎だが、猿芸の基本を日本で唯一知るよし江(彼女の亡くなった父親がかつて猿まわし芸人だった)と出会った頃から太郎の中に変化が生まれてくる。よし江から「猿まわしとは生き物同士の魂の触れ合いである。猿と共に生きていくのだ」、と聞き、太郎は心動かされたのだった。

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