太郎と次郎
〜反省ザルとボクの夢〜
-キャストインタビュー-

Q.不安を覚えたり孤独の時も、突き進むことができたのは何が支えになっていたのでしょう?

A.簡単には語れない複合的なものがあります。やっぱり猿と一生懸命稽古をしてきて、猿の中にあるすばらしさを皆さんに伝えたいと普通に思ったんです。どうやったらこの猿のすばらしさが伝わるか。
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取材を行ったのは土曜日。この日も太郎さんは次郎と一緒に浅草神社に立っていた。太鼓の音が響き渡ると自然とそこここから人々が集まり始める。お弟子さんの芸に続き、ついに太郎次郎が登場。
登場するや否や、太郎さんの巧みな話術とお猿さんの芸にお客さん一同が大笑いしている。しかもそこには日本人だけではなく、浅草観光に訪れた世界中の人々が含まれているのに、みな同時に笑っているのである。太郎さんも「浅草が実は一番国際的だと思いますよ」と語る。
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たとえば今日の舞台なんかも、暴れている彼を見て、人間からすると何で暴れているんだという風に思うかもしれないけれど、彼はとても興奮していた。動物が生き生きしている姿というのは、僕はすごく感動的だと思うんです。それだけだと暴れん坊で終わってしまうんだけど、僕の表現の仕方によれば、彼がとても生き生きしているように見える。そういうことをどうやったらできるだろうと考えた時に、落語だったり漫才だったりと、いろんな芸術に触れて自分なりに考えたんです。
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生き生きしている姿が最近すごく感動的という太郎さん。長い時間猿と向き合っている太郎さんだが、お猿さんとの時間の中で、今も新鮮な感動を発見しているというのは驚きだ。

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