太郎と次郎
〜反省ザルとボクの夢〜
-キャストインタビュー-

Q.一度猿まわしをやろう、と決心してからは迷いはなかったのですか?

A.そんなことは考えないじゃないですか。何を考えたかというと、猿まわしという芸は本来面白いはずなのに面白くなっていない。猿まわしにはいろいろな問題点がある。それを早く解決したい!と思って一生懸命やってきました。
たとえば海を越えちゃいけないの?というようなことも、気がついたらアメリカや中国で公演していた。東京へ出てきた時は、突然行こうということになったのですが、やってみないとわからないことってあるじゃないですか。若い頃は痛いということをいっぱい知った方がいい。いっぱい経験できるし。
東京に出てきた時はとても大変だったんですよ、みじめで。自分と同年代の大学生たちが華やかなブランド物に身を包み、車に乗り、楽しく戯れている中で、ぼくは猿を連れているんですから、とても孤独だったんですよ。まぁ猿がそばにいたので孤独とはいえませんけどね。もう少しいい暮らしをしたいなとか、いい仕事をしたいなとか思ったんでしょうね。若い頃のすごさは、痛みを知らないからだと思う。

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