裸の大将
-* ものがたり *-
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熱が冷め、すっかりよくなったヨメ子は、清のお嫁さんになると言い出す。上田城の近くで、清とヨメ子は旅芸人の一座に出会う。すっかりその魅力にはまった二人は、新橋玉八が座長の「新橋玉八座」を手伝うことになる。寿々(美山加恋)はこの町の小学校の先生宅で中学卒業まで預かってもらうことになっているが、一座について回りたいと言い、納得のいかない様子だ。だが、清の話を聞いた寿々は町の小学校にずっと通うことを決心する。
寿々なしでやれる出し物と代役として清が出演することになった。大岡裁きで有名な「子争い」で、清は書記の役を演じるというのだ。
満員の観客。清はじっと座っていることができず、台本にないことをやらかす。観客の中に画商の岡本(森本レオ)がいた。「本物の山下清だ」と驚く。
名古屋で画廊を営んでいる岡本は、清の絵をどうしても買いたいという軽井沢のお金持ちがいるのでお願いしたいと頼む。だが、清は「ぼ、ぼくは頼まれて、絵は描かないので…」と固辞する。
北向観音・見晴台。清とヨメ子が歩いていると、老夫婦(正夫:藤村俊二、富慈子:白木万理)が「臨泉楼という旅館はどこですか」と聞く。ヨメ子は臨泉楼の近くまで老夫婦を案内する。旅館に寄ってくれと老夫婦は言うが、ヨメ子は断る。臨泉楼はヨメ子の実家だが、母親からイタズラグセが治るまで帰ってくるなと言われているので、帰りづらいのだ。
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