裸の大将
-* ものがたり *-
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学園の近くの勝沼(ベンガル)の家から金の布袋が盗まれた。学園の松山と竹村(猫ひろし)のいたずらによって、勝沼の庭の枇杷の実どろぼうに仕立てられた清は、金の布袋も盗んだのではないかと疑われる。園長や勝沼、間宮先生、ヨメ子らが清の部屋に行くと、きちんとたたまれた布団の上に画用紙の書き置きと金の布袋さんが置いてある。書き置きには「放浪に出ます」と書かれてあった。
長野の田園の道。道祖神の前。腹を空かした清は、リュックの中からホタテ貝の貝殻を出し、お供えのおにぎりと交換する。だが、おにぎりは石のようにカチカチで、食べられない。清は仕方なくおにぎりを道祖神に返す。
清を探しにきたヨメ子は道祖神の前でホタテ貝の貝殻を見つける。貝殻には清の絵が描かれている。
長野・旅館「臨泉楼」。女将の貞子(萬田久子)に園長先生から「清を探して、ヨメ子がいなくなった」と連絡が入る。
長野・上田市付近。夜。お腹をすかした清はペタンと材木の上に座り込む。清のお腹が「キュウ!キュウ!」と鳴る。頭の毛がモジャモジャの男が立っている。お腹がすいて目が回りそうな清は、その佐藤(温水洋一)という男の頭を鳥の巣と間違える。清をかわいそうに思った佐藤はおにぎりを差し出す。

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