素直になれなくて
- Interview -
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水野シュウ役 中村優一さん
シュウというキャラクターを演じるにあたって、考えたことは?
ドラッグをやっている、という設定は僕にとって現実的なことではないので、最初は「どうやって演じれば良いんだろう?」って悩みました。だから、インターネットで調べたり、本を読んで勉強したりして…。ひとりで部屋にいるときは心が乱れているんですけど、お姉ちゃん(月子=上野樹里)とかお母さん(祥子=風吹ジュン)と話したりするときは、普通というか。

かなり、表情とか雰囲気が違いますよね。
そういう風に見えたらいいな、と思っていました(笑)。

共感しろ、と言われても難しいキャラクターですよね。
そうですね。かなり弱い人間だと思いますし、だからちょっとしたことでも心が折れてしまうんでしょうね。だから、クスリにも手を出してしまったんでしょうけど…。しかも、高校生に頼っちゃうくらいですもんね。

部屋でポテチを鷲づかみしてむさぼる姿もインパクトがありました。
あれ、凄く痛かったです。ポテトチップスをあんな風に食べたことなかったので(笑)。あれ、1話ですよね。監督に「(ポテトチップスを)食べたいです」って言ってみたんです。そうしたら、部屋のセットの中にお菓子が山積みになってました(笑)。

お姉さんのハルこと月子役を演じている上野樹里さんと共演してみて、どんな印象を持ちましたか?
凄く優しくしてくださいます。だから、助かっています(笑)。この『素直になれなくて』の現場は、とても緊張するんです。

それは何故ですか?
素敵なキャストの方々がたくさんいらっしゃるからではないでしょうか?…って、そういうことをいろいろ考えていると、また緊張しちゃうんですけど(笑)。

もう撮影は3分の2くらい終わっていますが、いまでも緊張されますか?
現場に入るたびに初心に戻っています(笑)。僕、小心者なんですよ。もしかしたらそういうところはシュウに似てるかもしれないです(笑)。

物語は、今後どうなっていくと思いますか? シュウに限らず、登場人物はそれぞれが悩んでいたり、心に何らかの傷を負っていたりするわけですが…。
どうなるんでしょうね。多分、全部が全部、完全に解決するわけではないと思うんです。シュウにしても、クスリに手を出したという過去が消えるわけじゃないし。大事なのは、そういう過去と向き合ってどう生きていくか、ということなんじゃないかな、って。そういう意味でも、ドラマなんだけど、リアルな現実を描き出しているような作品だと思うんです。

問題が山積みなだけに、それぞれがどういう着地をするのか、というのが本当に気になりますよね。
シュウの問題にしても、まだ片付いていないですし。シュウは今後どうなっていくのかな?ドラッグ問題とかは、ちゃんと片付けてほしいですよね。シュウにも抜け出してほしいんです。せめて、その一歩を踏み出してもらいたんですけど…。

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