素直になれなくて
- Interview -
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西村 光(ピーち)役 関めぐみさん
改めてこの現場で見た、瑛太さんや上野樹里さんたちの印象は?
樹里ちゃんは、とても女の子らしくて、ほんわかしている柔らかい印象なんですけど、心の中は強くてしっかりしていて、ぶれないものを持っているんです。何か疑問があれば、いますぐ解決する力がある人だな、って思います。何年かぶりに会ってまた一緒にお芝居をすることができたんですけど、引っ張っていってもらっています。樹里ちゃんはよく「ピーちとハルの関係を、私はこうしたいと思っているんだけど…」「こう見えればいいよね」というような話をしてくれるんですけど、その話にも凄く興味が沸くんです。凄い頭脳だな、って感心しちゃいます。瑛太さんは…いたずら好きなので、いろいろ仕掛けてくるんです。それを見つけるのが楽しい(笑)。「あ、いまやったでしょ!?」みたいな目と目の会話がありますね(笑)。ナカジとは、5人のシーンのときしか一緒じゃないんですけど、これから個々にいろいろありそうなので、楽しみです。

ジェジュンさんは?
ムードメーカーですね。ジェジュンくんのひと言が、みんなが笑顔になったり、声を出したりするきっかけになるんです。それだけじゃなくて、たまに見せる力強い目…キランとするときがあるんですけど、そういうときは凄く男らしいんです。みんなに愛されているんだけど、時々そういう表情を見せる、という部分では、ジェジュンくんとドクターは何か共通するものがあるような気がします。

玉山鉄二さんは?
分析をしたり、説明をしたりするのが得意な方(笑)。私、半分くらいは右から左へ、みたいなタイプなんですけど(笑)、玉山さんは役作りや作品自体に関して、監督ともよくディスカッションされていて、私にも「ピーちの役はこう見えるからこうした方がいいよ」ってアドバイスしてくれるんです。ピーちとリンダがふたりで話すシーンでは、リハーサルのときから「こんな風にしようよ」「他人から見るピーちは、きっとこんな風だと思うよ」って、テンションだけじゃなく、言葉の意味みたいなことを話してくださるので勉強になります。

物語はこれから中盤に突入します。ピーちは、不倫相手の子を産む決意をするわけですが…。
いままでのピーちは、辛さとか嫌なことにちゃんと向き合えなくてリストカットみたいなことをしちゃってたと思うんです。でも、皆に会ったときに「生まれ変わりたい」って言ったのは、やっと前向きになれた、人とちゃんと向き合えるようになれたタイミングだったと思うんです。ハルとは親友だったけど、それ以外の人たちともちゃんと向き合って…近いところではリンダに話を聞いてもらったりしてますけど、ナカジやドクターとも真剣に向き合ってほしいな、と思っています。子どもを産む、産まない、ということに関しても、まだ多分決めかねていて、心のどこかで「なるようにしかならない」と思っているようなところもあると思うんですけど、不安を抱えているだけなくて、言える相手が側にいたんだ、いるんだ、ということに気づいて、自分ともちゃんと向き合えるようになってほしいです。

ピーちの問題以外にも、恋愛や家族の問題など、たくさんの要素がつまった作品ですから、それぞれの問題がどういう流れでどんな結末を迎えるの か、楽しみですよね。
盛り沢山ですよね。(窓からスタジオの外を眺めて)みんなそれぞれ、いろんな悩みを抱えながら生きていると思うんです。でも、ひとつの物語にこれだけの要素があると、人のことなんか気にしていられないくらい、自分と向き合わないと何も見えなくなっちゃいますよね(笑)。私も、早く次の台本が読みたいです!

最後に、ドラマを応援してくれている皆さんに向けて、メッセージをお願いします。
登場人物たちは、それぞれが何かを抱えているんですけど、いままでの嫌なこと、つらいこと、してきてしまった悪いこととかを全部なしにして新しくなりたい、っていうのは無理だと思うんです。それを抱えて向き合っていくことが大事なんじゃないかな、って思っています。現場は楽しいですけど、みんな凄く真剣にこの作品に向き合って作っているので、最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです。

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