素直になれなくて
- Interview -
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中島圭介(ナカジ)役 瑛太さん
北川悦吏子さんの作品はセリフひとつとってもとても印象的だと思いますが、台本を読んでどのような印象を持ちましたか?
いわゆる、レディースコミックみたいな、少女マンガに出てくる男の子のキャラクターではないな、とは思いました。女性作家の方だと、どうしても女の人の理想のようなセリフがあったりとか、言いづらいなと思うものがあったりするものなんですけど、それが全然なくて。女の人から見て、男が何を考えているか分からないという、そのズレみたいなものがハッキリと分かりやすく描かれていたので、僕は流れるように読めました。しかも、衝撃もある。そこでこんなことしたか、みたいな(笑)。「このあとどうするんだろう?」と思ったら、その解決がものすごく長いというか、何シーンにも及んでそのシーンの衝撃を引きずっていたりもして。これはすごくやりがいがあるな、と思いました。

ナカジとハルが出会うきっかけになるのはツイッターというツールです。瑛太さんはやってみたいと思いますか?
玉山さんはやってるみたいですけど、僕は(作品をやる上で)ある程度、基本知識だけでいいと思います。つぶやくのは…現場でみんなにつぶやけばいいかな(笑)。

もう何かつぶやきましたか?
う〜ん、つぶやいてないですね、まだ(笑)。

5人が揃うと、どんな雰囲気ですか?
誰かがムードメーカー、という感じではないし、じゃあ誰かが凄く大人しいかと言えばそうでもない。みんなで気を遣いながら、バランスがいいと思います。最初、ツイッターを通して知り合ったみんながお店に集合して会うというシーンがあるんですけど、まだそういう感じがあるような気もします。みんな気を遣いながら、それを崩さずにいれるような、自然体とマイペースの中間点くらいの感じです。

物語の登場人物たちのように、素直になれずに悩んでいる人たちへ向けて、この作品で伝えたいことは?
まず、素直って何なのかなって思うんです。小学生くらいだと、あまり自分自身の素直さって考えないけど、やっぱり少しずつ自分の素直さって何なのかなって考えますよね。自分の腹の中まで全部人に聞いてもらって、相手も言ってくれたら、それは素直なことなのかって言ったら分からない。ただ、観てくれた人が、(登場人物が)何か素直じゃないなって感じてほしいなとは思います。「もっと素直になればいいのに…」って。日常生活の中で、親だけには何でも話せるとか、この友達だけには話せる、ということを再認識してほしいし、その存在を大事にしてほしいですよね。素直に近い結びつきのところに、信頼が生まれるような関係を築いてほしいなと思います。

最後に、視聴者のみなさんに向けてメッセージをお願いします。
まず観てもらわないとダメなんですよね。連続ドラマだから1話から最終回まで、ずっと観てほしいです。観た人がどう思うかというのは分からないので、まずは自分が一生懸命演じないといけないなと思っています。できるだけ早く"ナカジってこういう人だな"っていうのを皆さんに明確に見せられたらいいですね。作品を通しては、やっぱりドラマなので気持ちいいもの…観ていて、「何かこの歯がゆさが気持ちいい」みたいな感覚になってほしいです。「自分ももうちょっと何かしなきゃな」とか「いい人と出会いたいな」とか「今の彼氏はどうなのかな」とか、いろんなことを感じることができる作品になるといいなと思っています。

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