島根の弁護士
-あらすじ-

島根県は、出雲大社や、美味しいシジミで有名な宍道湖。重要文化財の松江城、耳なし芳一など「怪談」の著者である小泉八雲でも有名な、文化と情緒が漂う穏やかな所である。が、しかし、"弁護士の数が日本一少ない"県でもある。
新人弁護士・山崎水穂(仲間由紀恵)は亡き母の影響から小泉八雲が好きで、導かれるように島根の37人目の弁護士に"志願"して、東京から赴任してきた。やる気はあるものの、赴任1ヶ月で遅刻ばかり…、どこに行くのも自転車で移動するが、慌てたあげくに書類ごと田んぼに落ちるなど、法律事務所所長の秋田良市(香川照之)に怒鳴られてばかりいる。

失敗続きに気落ちしながら下宿先の石工店に帰ると、大家の石塚陽子(梶芽衣子)に優しく励まされるが、水穂は息子・道雄(八嶋智人)の言った「東京もんが、司法試験に受かればいいってもんじゃない」という言葉に熱くなってしまう。その時、算盤店の隣家から突然大きな声が。寝たきりとなってしまった職人・今井東太と、夫を介護しながら算盤屋を続ける妻・恒子が暮らしているのだが、頑固な職人の東太は妻の作る算盤の出来上がりが気に入らないのだ。東太の辛さも恒子の苦労も良く知る石塚母子は、隣家の夫婦をとりなすのだった。

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