今日は渋谷で6時
- スタッフインタビュー -
●脚本 熊谷純
皆さん初めまして。
今回『今日は渋谷で6時』でフジテレビヤングシナリオ大賞を受賞しました熊谷純です。
この作品を執筆したのが去年の10月なので、今からちょうど一年前になります。応募締切ギリギリですね。
なんでこの題材で書こうかと思ったかというと……特に理由はありません。なんとなぁく「おもしろそうじゃね?」位にしか考えてませんでした。ほぼノリですノリ。でもそれが一番大事かと思ってるとこがありまして。当たり前ですが実体験を元にした物語ではありません。そして創造したストーリーである以上、もちろん伝えたいテーマみたいなのはあります。
でも言いません。
だって「この作品のテーマは○○です」とか口で言うのは、なんかちがうなぁと思うんで。それは観ていただいた方々に感じとってもらわないとダメじゃないですか。
ただその一方で「楽しんでもらえればまぁいいかな」という考えもあるんです。エンターテインメントである以上、結局そこに尽きるんじゃないかと。だからそのときのノリとかも大事なんです。……いい訳くさいかな?
そんな自分の脚本がまさか大賞を頂けるとは思ってもみなかった……わけではないかな。まぁちょっとは思っていました(笑)
受賞のお知らせを頂いたのが8月の頭くらいでした。家に報告の電話をかけたら弟が出まして、大賞のことを聞くと彼はテンション低く「あっそう。じゃあ高いピザ頼むわ」とだけ言って電話を切りやがりました。兄に対するリスペクト精神ゼロの恐ろしい弟です。家に帰ってからも賞金の半分を本気で要求してきた程の大胆さには逆に感服します。
23日の授賞式までは何だかフワフワしていた気がします。嬉しいに違いないんですけど、あんまり実感が沸かなくて。だってことが大きすぎますから。
ていうか、授賞式の前日まで普通にバイトをしていましたからね。時給800円で。
あ〜そういえば、みんなに「メシおごる」って言ったきりで忘れているなぁ。まぁいいか。きっと向こうも忘れている(はず)。
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