シバトラ
-第8話-
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その夜、病室にいたリカは竹虎に、芸能事務所の社長に指示され「サティスファクション」のようなティーンに人気のショップに覚せい剤入りキャンディーを置くことが自分の仕事だったと明かす。そして、社長は未成年を受け持っていたが、裏には政治家や警察の官僚にまでクスリを流している者もいると言う。自分は会ったことがないが、その人物は"落合"と言うらしい…。リカの言葉に竹虎は衝撃を受ける。
そんなところに、リカの母親が誘拐されたと美月から電話が入る。竹虎とリカは、母親が連れ込まれたという廃工場へ急行する。ふたりが到着すると、覆面の男たちに捕らえられた母親がいた。母親は男たちに、自分を殺してもリカは清々するだけだろう、リカが助けに来るはずはないと話していた。そこへやってきた娘に母親は驚きを隠せない。竹虎は身元を明かさない男たちを前に木材を持ち構えると、男たちを倒していくが、そのうちリカとともに捕らえられてしまう。期せずして娘と対面することになった母親は、自分を嫌っていたはずなのにどうして助けに来たのかと尋ねる。すると、リカはフォークを突きつけて以来、徹底的に無視されてきたが自分はただ話を聞いてほしかっただけだと気持ちを吐露する。リカの告白にとまどう母親だが、竹虎に促されると、すべては自分の弱さが招いたことだと気持ちを打ち明ける。そして、自分は母親だから娘を心配しない日はなかったと、涙を流してリカに謝る。
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