シバトラ
-第8話-
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その頃、土のなかから這い出た竹虎とリカは、樹海の出口を探すが、極度の疲労と空腹で歩くこともままならない。そんななか竹虎は、身体は動かなくてもやれることがあると、枝と板を使い火を起こそうとする。そんな竹虎を見ていたリカはやがて、幼少時代の自分と母親のことを語り出す。ずっと母親の言いなりだったが、あるとき自己主張すると母親は自分の言うことだけ聞いていればいいとリカを叩いた。そんな母親に反抗心からフォークを突きつけたリカ。娘の行動にショックを受けた母親は、以降リカを避け始め、結果、リカは寂しさのあまり覚せい剤にまで手を出すことになったのだ。フォークを突きつけたことを後悔していないと強がるリカに竹虎は、リカが一歩を踏み出せばその思いは必ず母親に届くと言葉を返す。

樹海にやってきた小次郎と美月は、しばらくするとどこからか煙が漂ってくることに気づく。竹虎の名前を呼びながら駆けつけると、憔悴し切った竹虎とリカを見つける。その後、さくらの指示でやってきた新庄の車に乗せられ、竹虎とリカは病院へと向かう。

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